■岩国市中央図書館「原爆と戦争展」報告
「原爆と戦争展」は、7月15日(水)から26日(日)までの9日間、山口県岩国市中央図書館で開催されました。
市内で感染者が出れば2週間閉館の決まりの元、ブラインド、ボード、ショーケースは不使用、書籍も最小限の展示にとどめた異例の展示となりました。
今回はコロナの影響もあって図書館に来られる人も例年の半分程度の入
夏休みが短縮されたため、児童・生徒の姿はほとんどありませんでした。初めて「原爆と戦争展」をご覧になられた方も多くおられました。
暑い中、体の不調を押して足をお運び頂いた方々、駅から遠い立地での開催にもかかわらずお越しいただいた方々、毎回足を運んでカンパを手渡して下さる方々(図書館では金銭の授受は不可、書籍の販売も不可でした。お心遣いに感謝申し上げます)…お忙しい中皆様にお越しいただきどうもありがとうございました。
ご協力いただきましたアンケートをご紹介させて頂きます。
男性 73才 個人事業主
つい先日のような1945年以前の戦争体験を想い出されました。忘却という我々の敵にもこうして立ち向かっていかないと、歴史は繰り返します。やはり”政治が大事”ですね。今後共、長く継続していただきたいものです。言葉よりも申し訳ないですが、写真(映像)ですね!!
男性
戦争であった悲惨な事実をこの後もずっとずっと、語り続け、この事実を忘れさせてはいけないと思います。
女性
言葉が出ません。次期をになう子ども達のためにも平和を守りつづけなくてはと意を新たにしました。
男性
シベリア抑留の手記を読ませていただき、体験者が直接まとめたもので
すばらしい記録と思います。経験でもなかなか語る方は少ないのでは。それほど劣悪な状況にあったのではないかと推察しました。
[*今回初展示のシベリア抑留手記を時間をかけ、途中目頭を押さえられながら読み終えられました。お話をきくとお父様から敗戦の 2年後舞鶴港に着いたことやネズミをごちそうと思って食べたことなどは聞いたことがあるが、それ以上の話は聞いていない。
父がシベリアから無事帰ってきたので、自分は生まれたし、多くの人はあまりにも過酷で思い出すことも語ることもしたくなかったのでしょう。と話され、アンケートのご記入をお願いしたら、上記の文章をしたためて下さいました。]
女性 86才
岩国駅前空襲は私にとって忘れられない思いです。新聞でみかけて初めて中央図書館委来て読ませていただきました。70数年前のことです。涙がとまりません。
11歳の時、私は当時美和町秋中に疎開し、実際にはわかりませんが、遠い親戚のおばさん2人、駅前の防空壕で亡くなられ、どうだったのか、と気にしていました。岩国駅で祈ってました。今日見ることが出来てよかったと思います。
戦争は2度としてはいけないと痛切に思いました。
こういう記録は初めて見ます。機会があれば若い人に是非みてもらいたい。字が大きいと読みやすい。無理かもしれませんが。
女性 72才 主婦
戦争の悲惨さを改めて感じました。亡くなった父から話をよく聞かされた事を思い出しました。
男性 74才
初めてパネルを見ました。
無記名
戦争の悲惨さを痛感し、二度と戦争を起こしてはならないと思います。
現政府の動きにとても不安を感じます。
男性 76才
戦争にはどんな大義名分もありえない!
展示のご努力に感謝します。
小学校低学年の頃、終戦直後の世相を岩国で体験した。我々の世代には胸に迫る展示でした。是非とも継続して下さい。
女性 65才
戦争なんてばかげています。ぜったいあってはいけません。錦帯橋架け替え工事の時の銅板で、私の美容室の先生が作られた”つる”平和の象徴にと持ってきました。
男性 86才 農業
昭和8年12月15日生まれ、小学校(麻小1年)の時、戦争始まる。陸燃の空襲徳山⇔岩国 B29 150機を数え、平家山の上で「ゴマ」の様に爆弾が落ちるのを見た。航空隊空襲も自宅の上から米軍パイロットの顔が見えるくらいグラマンが急降下していた。8月14日の大空襲は自宅で家族全員が倉の中で「フトン」をかぶり今津には落下しなかったので助かった。但し同級生が死亡した。
陸燃のドラム缶を私方山に数百移動保管していた。
駅前の爆弾穴1ケ12畳くらいが5ケ6ケも重なり、日本一の量だと思う。
展示されている写真に岩国駅、市役所等の位置が分かると良いが!
男性
よく資料をそろえておられました。参考にし出来れば本など売り出してほしいものです。
[ありがとうございます。本なども出版いたしており、ホームページでご紹介しております。どうぞご覧になってみてください。出版本はこちら]
女性 77才
展示よかったです。ありがとうございました。
頂いたご要望は今後の展示に役立たせて頂きます。どうもありがとうございました。
●更新情報●
11/10 原爆と戦争展のご報告とご来場者の声アンケート掲載
戦争で犠牲となられた方々の御霊に謹んで哀悼の意を捧げます。そして、今もなお被爆による後遺症で苦しんでおられる方々に心からお見舞い申し上げます。
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