礒永 秀雄

詩 : 右手のしたことを

右手のしたことを

 

右手のしたことを

左手が知っている

左手は知ってはいるが

右手をいつもいたわってくれる

はずかしいと思ったとき

左手はやっぱり右手といっしょになって

顔をかくしてくれた

 

右手のしたことを

左手が知っている

それは何でもないことだが

とてもふしぎで だいじなことだ

デパートのてっぺんの望遠鏡をのぞいたら

遠くで弱い者いじめをしているこどもの顔が

はっきり見えた

ひとりで泣いているこどもの顔も見えた

それは何でもないことだが

遠くの遠くのとっても遠くの空から

わたしもすっかり見られている

わたしが右手なら

わたしの左手のようなやさしいものが

わたしをみつめている

おとなは ほとんどそれを忘れて

としをとってしまうのだ


 

こがらしの中で
虎
ちょっと待て

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 原爆と戦争展のご報告

ご来場者の声アンケート掲載

期間:2024年8月20日~28日

ところ:山口県岩国市中央図書館 展示室

戦争で犠牲となられた方々の御霊に謹んで哀悼の意を捧げます。そして、今もなお被爆による後遺症で苦しんでおられる方々に心からお見舞い申し上げます。 

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